自己投資でちょっぴりアップデード

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あなたが本当に戦うべき相手

今日は書籍「投資苑」より、「あなたが本当に戦うべき相手」についてお伝えします

トレーディングにおいて、あたなが対立すべき相手とは一体、誰だと思いますか?

まだトレードに対して知識がなく、お金を奪われるだけを待っている

「カモトレーダー」でしょうか??

もし、そう考えているのであれば大きな間違いです。

 

トレードをしてお金を儲けようとするとき、これまであなたの期待する利益が、

一体どこから来るか考え事があるでしょうか?

 

マーケットでお金を儲けられるのは、企業収益が増加するからなのでしょうか?

あるいは、金利が低下するからなのでしょうか?

それとも、大豆の収穫が良好だからなのでしょうか?

 

マーケットにおいて、お金を儲けられる唯一つの理由は、

他のトレーダーがそこにお金を置いてくれるからなのです。

あなたが欲しいお金は、それをあなたに与えようとする気など全くない

他人に帰属しているものなのです。

 

トレーディングとは他人からお金を奪おうとすることを意味します

同時に彼らもあなたが持つお金を奪おうとしているのです。

それは厳しいビジネスです。

さらに、ブローカーやフロア・トレーダーが勝者・敗者の両方からお金を

かすめ取ろうとするので、勝利はなおさら困難なものとなります。

 

ティム・スレーターは、トレーディングを次のように

中世の戦闘と比較しています。

かつて人は剣を持って、戦場へ赴き敵対するものを殺そうとしたものです。

 

一方、その敵も同時に、その人を殺そうとしていたのです。

勝利者は敗者の武器、財産、そしてその妻までも手に入れ

子供たちは奴隷商人へと売り飛ばしてしまうのでした。

 

今や私たちは、野外の戦場で戦闘する代わりに取引所でトレードするのです

あなたが人からお金を取り上げるのは、その人の血を流すと大差ないのです。

彼は自分の家も、家財も、そして配偶者も失い

彼の子供たちも被害を被るかもしれません。

楽観的な私の友人はかつて、

「戦場には準備をまともにしていない たくさんのカモがいる」

と冷笑してこう語りました。

「90ないし95%のブローカーは企業や経済のリサーチの初歩すら理解していない

彼らは自分たちが一体、何をやっているのかさっぱり分かってないのだ。

そして、そういうリサーチを知らない可哀想な人たちは

まるで、慈善事業のようにお金を人にくれてやっているのである。」

 

この理論はもっとらしく聞こえますが、間違っています。

つまりマーケットでは、楽してお金を儲けられることはあり得ないからです。

お金を巻き上げられるか、殺されてしまうかを待っている

たくさんの愚かな羊たちがいるとしましょう。

羊を相手するのはやさしいことのようにみえます。

しかし、彼らの肉にありつくためには、あなたは危険極まりのない競争相手と

戦わなくてはならないのです。

 

彼らは性の悪いプロフェショナルであり、それはアメリカの拳銃使いや

英国やドイツの騎士たち、日本人のサムライ、その他の戦闘家たちなのです。

これらのすべての競争相手が同じく運のない羊を追い求めているのです。

トレーディングとは敵対する群衆との戦闘を意味します。

そして、戦闘に参加、撤退できるためには参加料を払わねばならないのです。

 

その戦列から離れる際には、死ぬか、ケガをしたか

無事に生きているのか いずれかしかありません。