損失を抑える心理テクニック
今回は書籍、「トレーダーの心理学」より、損失を抑えるに役に立つ
心理テクニックをご紹介します。
これからご紹介する会話では、この本の書籍「アリ・キエフ氏」が
悩みを抱えるトレーダーブレイクにアドバイスをしています。
他の経験豊富なトレーダーと同様、ブレイクもゴールを設定すると
トレーディングが機械的なって、想像力を押さえつけると考え嫌がっていた。
しかし、彼もだんだんこれがリスクマネジメント(特にドローダウンにおいて)
に損失を抑えるのに役立つ価値ある方法であることを理解していった。
そしてさらに、ゴールを設定することで自分の行動やポートフォリオをもっと
コントロールできることも気づくこともできた。
ブレイク: まだマイナス日が長引かないことのほうに集中している
アルコール依存症のような気分だ、ほんのひと口も飲んではいけない。
自分のポジションが反対に動いているのだ気づいてゴールを達成できる
見込みが無くなりそうならその状態を緩和するため
ポジションを積極的に削っていかなければならない
この前は150枚保有しているときに、マーケットが反対に動き出したので
「たかが、150枚じゃないか」と言った。
でも、あれから考えればこれは15万ドルというたいきんで戦略通りに
行動すべきだったと反省した。
もし、もっと大きなポジションだったら、もっと積極的に動いて損失は小さく
抑えられたであろう集中力をきらさないようにしなくてはいけないし
諦めてもいけない。
そうしないと、損失は最小限に抑えられない
手仕舞わなくてはいけないのに、すべてに対してどうでもいいような気分になっていた。
今は、自分に厳しくなりはじめたそうなると作戦に従わないで
出した先の15万ドルの損失がこれまで以上に気になる。
キエフ: ゴールは損失を抑えるのに役に立つといったね。
ブレイク:たいていはそうなっている。反発したら手仕舞おうと思って待っていてもそれは起こらない。
キエフ:正しいことにこだわりすぎたり最初の味方に固執したりするよう、
マーケットに耳を傾けることに集中しなければならない
ブレイク:それが、いつ起こるかは分かる。固くなってピリピリしながら
不安感いっぱいでスクリーンの前に座っている。
もし僕がリスクマネージャーなら数字ではなく人を見る
もしヘッドライトの鹿みたいに身動きがとれなくなっていたら
きっと問題を抱えている。僕は今「ルールを破ったらすぐにお金を失う」
という新しい言語を使って仕事をしている。
キエフ:損失を出しているときに、正しい舵取りをしていくのは難しいか。
ブレイク:つい個人的な問題として捉えてします。
でも、ゴールという新しい言語の範囲からでないようにすれば
もっとコントロールできそうに思える。
自分を守る行動を取ることで、また翌日も戦えるし創造的な体験もできる。
トレードを仕掛けるのもその一つだ。
キエフ:なぜ、プラスの経験から学ぶのが難しいのか
マーケットが変わり続けているからか、それとも数字が変わり続けているからか。
ブレイク:もし、最終結果を追求しているのなら、そこに行き着くのは難しい、
うまくいっているとすれば、それは魔法のようなものだ。
実は、トレーディングはすごく、バスケットボールに似ていると思う
流れがあって、調子が良ければそれに乗れる。
でも調子が悪いと頑張りすぎて、これが簡単な戦いではないことを忘れてしまう。
そして結局はどうでもいいか、やりすぎかのどちらかになる。
何が何でもボールを取るより、自分が正しいゾーンにいるかどうかを知る必要がある。
僕は、勝っているときは集中しすぎたるよりも、創造的なプロセスに任せるほうが
よいと思っている。
キエフ:いつ賭けに出るのか。利益のほとんどが割合として
ほんのわずかな賭けから出ていることを考えると
うまくいっているときに賭けに出るべきだろう。
ブレイク:守るべきルールは他にもある。僕を含めて大勢の人が賭けに出ることは安全を犠牲にすることどと感じている。
ポジションのサイズ調整は、注意深く行わなくてはいけない。
目標額を上げるとみんなこのルールを忘れてしまう。
突然、思い切ったことをしてしまうことがあるが
最悪なのは、それに勝ってしまうときだ。
自分の力を過信して、自分は正しいと思ってしまうが、本当は違う。
取引量が増えるときは注意が必要だ同じリスクマネジメントの
基準を適用すればよいのだから難しくはないだろう。
キエフ:常にゴールを達成できるようになったら、サイズ調整もできるようになる。
ブレイク:そういわれても困る、常に数字を達成できるとは思えない
でも、常にその数字を目指して集中することはできる
損失を見ればコントロールできていることは分かる。
どうしたら、これほど大きな損が出せるのか というような異様な損失額にはならない。一日で5万ドルの利益を目指していて100万ドルの損失を出すというのは理屈に
合わない。
続きは次回のブログでお伝えします。