自己投資でちょっぴりアップデード

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「投資苑」 資金量が少ないという 幻想

「資金量が少ない」という事は、トレードにおいて何ら関係ない!

という事をご紹介いたします。

今回も、書籍「投資苑」より 引用しています。

 

多くの敗者は、もっと大きな資金でトレードすれば成功していただろう。

と考えています。

全ての敗者は、なんだかの損失か、一回の致命的な悪いトレードの結果、

資金を使い果たして、ゲーム続行不能となるのです。

 

そしてアマチュアが退場した後に、マーケットが反転し、彼らが予期した方向へ

進むことが多いのです。

敗者は、それを待っていましたとばかりに、自分やブローカーをなじります。

 

「もし、あと一週間 持ちこたえていれば、儲けられたのに。」

 

敗者は、マーケットの反転を見て、自分のやり方が正しかったと確信し、

再び、お金を稼ぎ、貯金するか借金して、

再び少額元手で、トレーディングを再開します。

 

結果は同じ事を繰り返します。

敗者はまたもや元手を使い果たし、マーケットは反転し

敗者は「正しかった」が、ただ、予期した動きが起こるタイミングが

遅れたことを証明するのみとなります。

 

そしてここで、あの幻想が生まれるのです

「もし、もっと大きな資金があれば、もう少しだけ踏みとまることができて

 儲けられたはずだ!」と。

 

敗者の中には、トレーディング記録を見せながら資金さえあったなら

成功していたと妄想を説明して、親類や友人から新たな資金を集めようと

する人が出てきます。

 

しかしたとえ、資金を調達に成功しても、やはり彼らは損してしますのです。

あたかもマーケットは、彼らをあざ笑うかのように。

 

敗者は実は、「資金が不足」しているのではなく「精神が発達不足」だったのです。

そして敗者は大きな元手も少額の場合と同様な早さで失ってしまいます。

 

なぜなら彼らは、より大きな資金があるということで余計なトレードをするでしょうしそのマネーマネジメントはお粗末なものだからです。

資金の大小にかかわらず、彼らは過剰なリスクをとっているのです。

 

どんなに彼らのトレーディングシステムが優れていたとしても

一連のトレードの失敗により、早晩資金は底についてしまうでしょう。

 

初心者のトレーダーから、トレーディングを始めるのにいくらくらいお金が必要なのかよく尋ねられますが

 これは彼らがドローダウン、すなわち一時的に自己資金が引かされることに耐えられるようにしたいと望んでいることを意味しています。

つまり、彼らは儲ける前に多額の資金を失うことを予想しているのです。

 

彼らの言い分は、まるで橋が完成する前に崩壊してしまうような設計計画を

技術者が練っているようなものです。

あるいは、盲腸の摘出の専門医になるために何人かの患者を犠牲にしてもよいと

考えている医者がいるでしょうか?

 

トレーダーとして生き残り、栄えるために、彼らの起こるであろう

損失をコントロールしなければなりません。

それは、いかなる場合も、1トレード当たり自己資金のほんの一部しか

リスクにさらさないことによって可能となるのです。

 

トレーディングを習得するのに数年はかかるものと考えてください

元手として2万ドル以上は使ってはいけません。

そして、いかなる場合も1トレードに対して自己資金の2%以上も失ってはいけません。

 

要するに、少ない自己資金の中の少額の損失から多くの事を学びとるのです。

マチュアは事前に損するものと考えないし、

それに対する用意も、もちろんできていません。

 

資金不足をかこつくことは、トレーディングに対する自己抑制の欠如と

現実的なマネーマネジメント計画の欠如という

2つの認めがたい真実から逃避するための方便にすぎないのです。

 

しいて大きな金額をトレーディングすることの利点を挙げるとすれば

トレーディングにかかる機材や情報サービスなどの固定費は

自己資金に対して相対的に小さい割合になることです。

 

例えば100万ドルの資金を運用するファンドマネージャーにとって、

コンピューターやセミナーに1万ドル使ったとしても

資金の1%にしか相当しないのに対して、同額の支出が自己資金2万ドルのトレーダーにとっては50%に相当するというわけです。