自己投資でちょっぴりアップデード

お金、投資を中心に 情報を配信していきます 少しでもお役にたてれば嬉しいです 

なぜシロウトは、損切できないのか?

「損切ができない」多くのトレーダーがこのような悩みを感じています。

もしかしたら、あなたも同じかもしれませんね?

このような悩みを精神分析医である、アレキサンダー博士が書籍「投資苑」にて

このように語っています。

 

敗者は、なかなか自分の損失を早めに切ることができません。

トレードが上手くいかなくなると、彼は祈るような気持ちでポジション

にしがみつこうとします。

彼は「自分は今ここでトレードから降りることはできないのだ」という気持ちになり、

追い証を差し込み、相場が反転することを、ただひたすら祈り続けているのです。

 

彼らの含み損はやがて膨れ上がり、当初の損失などは可愛いものに見えてくる

くらいになってきます。

そして最後に、ブローカーが彼に引導を渡し、彼は罰を受けることになるのです。

 

そして彼がトレードを降りるやいなや、マーケットはそれをあざ笑うかのように、

元のレベルへ急展開していくのです。

それを見た敗者は買えに自分の頭をたたきつけてやりたい気持ちになります。

あともう少し持ちこたえさえすれば相場が反転して、

わずかながら儲けられたのにと悔しがるのです。

 

しかし、それは正しくはありません、なぜならトレンドは大半の敗者たちが

同じような行動を取るからこそ、これらがトレードを降りた後に反転するのです。

 

彼らは自分の頭脳を使わずに、カンやひらめきに基づいて行動しています。

人々の感情は、文化的な背景の違いや教育レベルにかかわりなく

似通っているものです。

恐怖に取りつかれれて手のひらに汗をかき、心臓がドキンドキンと音を立てる

トレーダーはニューヨーク育ちであろうが、ホンコン育ちであろうが、

2年間しか学校に通っていまいが、20年間学校教育を受けようが、

そういうことに関係なく、同じような感情を持つのです。

 

ロイ・シャピロというニューヨークの精神分析医が次のように書いています。

自分のトレーディング意思決定をするという私的な領域において過大な期待感から

我々のトレーディングアイディアの中にある種の先入観が入り込んでいるのです。

 

そして買いポジションを損が出ていても、なかなか切れない理由は

そのポジションに対して、われわれがある種の愛着を抱いてしまっている

という事実があるのです。

るまるところ、人間は一度所有したのものに対して

ごく自然に愛着を抱くものなのです。

われわれが購入したものにするこのしゅのおあいじゅのことを

心理学者や経済学者は「賦与効果」(ふよこうか)と呼び

それはタンスにつるしたまま着ることのないスポーツジャケットに対する

だけではなく、われわれが行う金銭的行為に対しても生じるのです。

投機家は自分のトレーディングアイディアの生みの親であるということができます。

したがって、それに基づくトレーディングポジションは自己の延長線上に

ある自分の分身のような意味合いを持つようになります。

 

シロウトが損切りできないひとつの理由として、

たとえそれは損出を出していても

いつまでも、最後に儲けられるという幻想を見続けていたために

ズルズルと引きずっていまうということが考えられます。

 

多くの人々にとって、買ったとたんに合理的な判断が弱まり

根拠のない希望的観測が意思決定のプロセスを支配するようになるのです。

        ※投資苑」で430Pより引用